(1か月前ですが)10月下旬から11月上旬、フランスの学校では2週間ほど秋休みがありました。
これは11月1日の諸聖人の祝日「トゥッサン(Toussaint)」に合わせたものです。
私も1日の祝日と週末を使って、最初のヨーロッパ旅行に行ってきました!
兵庫県はパリに海外事務所を構えており、そこからヨーロッパ地域と兵庫県との交流事業を展開しています。ということで、私も(旅行ながら)1年間の派遣期間の中で、できるだけいろんな場所の文化を学んで、ここに書きたいと思っています。
第1弾は、スコットランドのエディンバラへ!
この街へは、ちょうどスコットランドに留学していた高校時代の親友に会いに行きました。
北のちょっと暗いイメージを持っていましたが、、実際行くと、また何度も来たいと思うほど素敵な街でした。
まずはスコットランドについて。
スコットランドといえば、羊、ウイスキー、タータン・チェックのマフラーやキルト(男性が履くスカートみたいな民族衣装)、バグパイプ、などで有名です。
あちらこちらの白い点々が羊です(スターリング城から)。
電車の移動時などにも、野原にいるのが見えました。
パブ、リカーショップもたくさんありますが、試飲ができるウイスキー博物館もスコットランド各地にあります。
世界のウイスキー約3000種類とともに。。
タータンは、日本ではファッションパターンの1つのとして人気ですが、本場スコットランドでは家系(名字)によって異なる柄と色が決まっています。日本で言えば家紋のようなものですね。
家ごとに違うほどなので、お店には本当にさまざまな種類のタータン製品があり、見ているだけでわくわくします。
スコットランドの名物料理。ハギスという肉料理が有名です。これは説明を細かくすればするほど「美味しくなさそう」とすでに言われてしまったので、簡単に「羊肉のハンバーグのような物」と表しておきます。とても美味しかったです。
見た目もちょっと…と言う感じですが、左下のミンチのような物がハギスです。
ゲストハウスのおじさんによる手料理の朝ごはん。私はこれが大好きで毎朝楽しみでした。
左の真っ黒は、イギリス名物ブラックプディングです。
さて、ここからエジンバラ巡り。
エジンバラタウンは峡谷の谷間に沿って走る電車の線路を境に、南のオールドタウンと北のニュータウンに分かれています。
2タウン合わせて、街自体が世界遺産に登録されています!
<ニュータウン>
料理も美味しいパブ街や、アトリエが並ぶ通りなどがあります。
ニュータウンと言っても18~19世紀頃の都市計画によってつくられたので、やはり歴史ある石造りの素敵な街です。
ニュータウン側には、街のあちこちから見えて目印にもなる(ウォルター・)スコット記念塔があります。
<オールドタウン>
特に観光客が集まるのが、オールドタウンのメイン通りであるロイヤル・マイルです。
ほとんど歩行者天国のようになっていて、タータンなどカシミヤ製品の老舗が並ぶ通りをゆっくり歩けます。
ロイヤル・マイルではもう必ず誰かがバグパイプを演奏していて、通りのBGMになっています♪
この伝統衣装キルトを履いて街を闊歩する熟年男性(たぶん偉い方)も良く見かけ、以前は「スカート!」とこっそり笑ってしまいましたが、だんだん見慣れてかっこ良くさえ見えてくる?
エジンバラは『ハリー・ポッター』の作者J.K.ローリングが在住しています。
執筆時にずっと通っていたというカフェがあり、
ちゃっかり観光地になっています。
<エジンバラ城>
エジンバラの顔。
このお城は、大きくてごつごつした岩山の上に立ち城内へ入る入口が1つしかないため、難攻不落の要塞と言われていたそうです。
歴史的には紀元後初期にはすでに、ここに鉄器時代の要塞があったそうです!
以降常に途切れることなく人が住み続け、王国になってからも数々の国王、王女が改築を重ねてきました。壮大です。
エジンバラ城
お城への唯一の入口。上の旗(なびいてないですが)はスコットランド国旗とイギリス国旗です。
門の両脇にはスコットランド独立のために戦った2人の英雄の像が立っています。
エジンバラ城では見どころがたくさんあるのですが、1つ挙げると、毎日午後1時を知らせるために放たれる空砲「ワン・オクロック・ガン」が有名です。
今ほど時計が正確ではなかった19世紀に、何kmも離れた海で航行中の船に時刻を知らせるために導入されたそうです。
海まで届くために音は相当な大きさで、身構えていなかった人が「うわ!」とか「きゃ!」とか声を挙げるほどでした。
ワン・オクロック・ガンを見るために集まった人々でぎっしりに。これは発射直後で、兵士さんが空砲を撃ったたはずなのですが…やっと写せたときにはもう去っていました。
旅行をした時期は、「またや!」とつっこんでしまうほど多くのフランス人旅行者がここに休暇を過ごしに来ていました(私も同じですが)。
でもエジンバラでは、周辺国フランスをあまり良く言わない人にも何人か出会いました。
隣国を良く思わない傾向は、やっぱりどの地域でも少しずつあるんでしょうか。。
スコットランド人は独立心が昔からとても強くて、特に民族意識が高いようです。
イングランドに対しても敵対心をもっていて、「イギリス人」と呼ばれることも嫌っていたりすると聞きました(旅の間は気をつけて、「Scottish!」と言うようにしてみました)。
それでも、とにかく街の人はみんな優しかったです。
パブのお兄さんは「X Japan! Baby Metal!」と日本の好きなミュージシャンをひとしきり挙げて歓迎してくれました!