2018年1月31日水曜日

ヨーロッパ探訪 アントワープ

ブリュッセルから電車で約50分の、アントワープ(オランダ語ではアントウェルペン、フランス語ではアンヴェールAnvers。ちなみにベルギー人はアンヴェルスと発音します)。
ここはベルギーのオランダ語圏で、ヨーロッパ最大のコンビナートを持つ商業都市です!
またダイヤモンドの取引や、ファッション、芸術の街としても有名です。
国の重要文化財に指定されているという駅を見るだけでも感動します!


「アントワープ」という名前は、古代ローマ時代の兵士ブラボー(Brabo)が、当時スヘルデ川で暴れていた巨人の腕(=アントAnt)を切り落として放り投げた(=ウェルペンWerpen)という伝説が由来になっています。
市庁舎とブラボーの像

スヘルデ川、確かに巨人も居られそうな広い川幅で、流れも急激です。


私が街を訪れたクリスマス当日の午前中は、地元の人は家でゆっくり過ごしているので、お店もほとんど閉まり閑散としていました。
朝に唯一出会ったのは…
手のひらの形をした像を撮っているときに…

 ああ、ツーリング集団。

あれあれ、と言う間に集まって…
 
え!という間にちゃっかり整列。
思いがけず彼らの記念撮影に協力できて、良い気分で場を去りました。
 
さてアントワープといえば、日本人にとっては『フランダースの犬』でお馴染みです。
アニメのおかげで、実は地元よりも日本で有名です。
ネロと犬のパトラッシュが最期に訪れる、街のノートルダム大聖堂

大聖堂の前には、2016年に出現したこんな像があります。
以前は、トヨタ出資のネロ・パトラッシュベンチがあったようですが、取っ払われてこちらに模様替えされていました。
ベルギー人(?)がつくったこの作品に、中国では誰もが知る大企業「周大生」がコンペに勝って出資したとのこと。
中国企業、ベルギーに進出!(でも中国の人は「フランダースの犬」なんて話知りません…)
 
 

教会内にある、ルーベンスの最高傑作『キリスト降架』
ずっと見たかったこの絵の前で少年ネロは眠るように亡くなります…
と、最終回を思い返すとしみじみします。

奥の絵は『キリスト昇架』
 教会の前や中には、今までどこに?と思うほど日本人が集まっていました。
 
また、街の中心部にはルーベンスが暮らしていた家があり、博物館になっています。
アントワープではルーベンスや弟子のヴァン・ダイク、またフランドル派と呼ばれる画家が多く活躍しました。

「ルーベンスハウス」、クリスマスは休館日でした。

今回は行きませんでしたがステーン城というお城もあり、スヘルデ川沿いには観覧車や簡易遊園地がありました。とても素敵な街で、夏季に訪れるとよりにぎやかな街だと思います。ぜひ!
 

2018年1月26日金曜日

ヨーロッパ探訪 ブリュッセル

フランスの北東隣、ベルギーの首都ブリュッセルへ行きました。
パリからタリス(Thalys)という特急列車で、1時間半弱で行けます。

ベルギーの公用語は、フランス語、オランダ語と少しドイツ語です。
首都のブリュッセルでは、街のあらゆる標識がフランス語とオランダ語の両方で表示されます。

ベルギーといえば、チョコレート、ムール貝、フリット、ベルギービール、そしてワッフルが有名です。
 
食べたい料理は全部食べました…ベルギービールは、冷やさずに常温で飲むのが一般的です。
Kriekというさくらんぼ味のビールが飲みやすく、おすすめです!
 
ワッフルはカフェやレストランでも必ずメニューにある他、街のあちこちで移動販売車を見つけることができます。
この、偽キャラのような怪しい絵が描かれた販売車は、数年前の留学中に訪れた時にも同じ場所でワッフルを売っていました。おいしいので、つい誰もが買い食いしてしまいます。
 


グランプラスのクリスマスツリーとプロジェクションマッピング

フランスの作家ヴィクトル・ユゴーが「世界で最も美しい広場(La plus belle Grand Place du monde)」と、
詩人ジャン・コクトーが「世界で最も美しい劇場(Le plus beau théâtre du monde)」と表現した場所です!
ポップからクラシックまで音楽に合わせて、広場の四方八方がいろんな色に照らされていました。


ブリュッセル王宮
こちらは世界一出入りしやすい王宮?と言われているとかいないとか…
門はありますが…

ふと脇を見ると、私でも庭へ侵入できそうです。

門からカメラを突き出してクリスマスツリーを撮りましたが、夜とはいえ警備の人もいませんでした。
(現国王はここには住まれておらず、職務のためにやって来ます)

こんなちょっとゆるいところのあるベルギーと警備には厳重なフランスを比較した風刺漫画もあり、結構人気なようです。


音楽博物館 
この博物館では約1500点の楽器が、時代やテーマごとに展示されています。公開されていない楽器も含めると7000点以上収容されているそうです。オーディオガイドを借りれば、展示されている各楽器の演奏を聴くことができます!
建物はアールヌーヴォー建築
 
                 
世界中の楽器が集結
 
ドラえもんのような(?)親しみがわく顔がついた、インドネシアの鉄琴のような楽器。


ブリュッセルには他にもたくさんの美術館・博物館があります。
実はマンガ大国でタンタンやスマーフなど日本でも親しまれているベルギーのマンガは意外とあり、マンガ博物館もあります。
 
 

2018年1月22日月曜日

クリスマスと新年

1月も後半になり新年もばっちりスタートしておりますが、
クリスマスに年越し、フランスでも年末は日本と同様に大きな行事のつづく時期でした。

学校のクリスマス休みも2週間ほどあります。
(フランスでは、「冬休み」というのは2月にまた別にありますが!)

日本では友達や恋人と過ごす習慣があるクリスマスですが、
キリスト教の国では、12月24日のクリスマス・イヴと25日は、日本でいう大晦日と元旦の2日間と同じようなイメージです。
・家族と団欒して過ごし、家で七面鳥を食べる。=日本で言えばおせち?
・夜中の12時になると家族みんな街の教会へミサに行く。=年が明けて12時になると初詣へ出かける。
・クリスマスマーケット=参道の出店?

ヨーロッパで年末を過ごした今年は、こんな風に「宗教や文化は違っても同じような習慣があるな」と感じる体験をたくさんしました。
このクリスマスには私も休暇をもらい、ベルギー、フランスと旅をし、知り合いの家でクリスマスの団欒に加えてもらいました。笑


クリスマスマーケットで売っていたこのチョコレート、
サイズが大きくて一見重々しいですが、中はメレンゲでペロッと食べられます。
フランスでは«Tête de Choco(チョコ頭?)」» という名前でしたが、
ヨーロッパ各国でさまざまな名前で親しまれているようです。
 

クリスマス・イヴにフランス料理のファルシ(詰め物の料理)と、日本の赤飯をいただきました!
このコラボ、とても美味しかったです。
 
知り合いの、中学生の男の子からもらったクリスマスプレゼント
 中身はなんと、カカオ86%のチョコ。仕事を応援してくれたのかもしれません…!
ちなみに今(ベルギーの)学校でスマイリー😊 が流行っているようで、
私の子供の頃も親世代の頃も流行っていたので驚きました。顔が少し現代的か。。
 
 
ひょうご海外研修員として6月から9月まで兵庫県に滞在したカティさんご一家にもお世話になりました!(旅行で来た母も一緒に)
 
 
日本とは逆に、フランスや欧米各国の人たちが仲間と過ごすのは年越しの瞬間です。
街では年越しイベントがあり、花火を打ち上げたりして盛大にお祝いします。
年越しは、テレビの中継で凱旋門のカウントダウンを見ました。
見に行こうとも考えましたが、、この人の多さには立ち向かえませんでした。

華やかなカウントダウンで、とても明るく新年を迎えられました!

2018年1月21日日曜日

兵庫県県人会 in パリ

18日の夜、パリやその周辺に住む兵庫県出身者が集まる県人会に参加しました。

兵庫県パリ事務所で開かれたこの会には16人ほどが集まり、兵庫県のお酒を飲み持ち寄ったご飯を食べながら交流を深めました。
絵画や音楽、観光、外交など、皆さんさまざまな分野のお仕事に関わりながらパリで生活をされており、兵庫県出身であることをとても誇らしく嬉しく感じた夜でした。

さらに、感動したのはこの日のご飯です。
皆さんが持ち寄ってくれた食べ物、中には手作りの日本料理もありました!
おでんや稲荷寿司、から揚げ、煮しめなどをパリで食べることが出来た嬉しさはひとしおでした!!

今後もまた交流の機会があることを願います。


篠山出身の方に、11月の「天皇誕生日レセプションパーティー」で丹波の黒豆菓子がフランス人に大好評だったことを伝えたところ、今度パリへ仕入れることを検討してくれるようで、私も楽しみにしています♪

2018年1月16日火曜日

お知らせ:所属先の機関名が変わりました。SMDからSMAへ

突然のお知らせですが、2018年1月1日より、私の所属先である機関の名が「セーヌ・エ・マルヌ県経済振興公社(SMD)」ではなくなりました。

といっても、組織としては残ります。
実は、数年前から始まっていた県の政策により、フォンテーヌブロー(世界遺産のお城がある場所です!)にあるセーヌ・エ・マルヌ県観光局(SMT)と合併いたしました。
新組織名はセーヌ・エ・マルヌ・アトラクティヴィテ(SMA)といいます!
(アトラクティヴィテを訳すと「セーヌ・エ・マルヌ県魅力」という何だかむずっとする名前になるので、カタカナでそのままに。。)

変革により、これまでセーヌ県の県庁所在地ムランにあった本部は、フォンテーヌブローへと移動します。コーディネーターの活動拠点であるシェシー事務所からはもっと遠くへ行ってしまいます。

ChessyからMelunへは車で40分ほどでした。
Fontainebleauへは1時間以上かかります。

ただシェシー事務所は、セーヌ県があまりに広く北方面での活動をキープしなければ、ということで残ることになりました!
3月ごろに、同じ近場で少しだけ事務所を引越す予定です。

今回の影響で、上司や同僚が数人去ってしまうという寂しい出来事がありました(理由はさまざまです)。
それでも、新しい組織に生まれ変わったことで何か良いこともたくさんあればと願います!
(SMDホームページ上のお知らせ:http://www.seine-et-marne-invest.com/invest/actualites/seine-et-marne-attractivite

ブログ更新、年末年始にぽっかりと空けてしまいましたが、今後ともよろしくお願いします!

無事に帰国しました

ご報告がとても遅くなりましたが、10月の初めに1年間の派遣生活を終え日本へ帰ってきました。 日仏交流コーディネーターとしてセーヌ・エ・マルヌ県に派遣され、仕事でも私生活でも、簡単にはできないような体験を幾つもさせてもらうことができました。県内の複数の教育機関での日本文化紹介や...